Creative Professionals Lab. Kyotoでは、2025年12月から2026年1月にかけて「アートワーカーの労働環境に関する調査 2025-2026」を実施しました。このたび、調査報告書がまとまりましたので公開します。
調査概要
- 調査目的:文化芸術分野を支える多様なアートワーカー、特にアートマネージャーやアートコーディネーター等の中間支援人材の働く環境、キャリアパス、直面する課題について把握すること
- 調査方法:公開ウェブフォームによる調査
- 調査期間:2025年12月28日~2026年1月21日
- 回収数:74件
「まとめ」より(抜粋)
回答者の多くは10年以上のキャリアを有し、高度な専門性と実務経験を積み重ねている一方で、組織的な研修機会の不足、引き継ぎ体制の脆弱さ、専門性に対する社会的理解・評価の不足といった課題が明らかになりました。
さらに、中間支援職そのものの認知度や職業としての位置づけが十分に確立されていないことが、多くの回答から読み取れました。一方で、アートを社会と接続し、多様な立場や価値観をつなぐ役割への誇りや使命感も数多く語られており、この分野を支える人材の意欲と可能性の大きさも改めて認識することができました。
加えて、本調査を通じて見えてきたのは、アートワーカーが担う役割の広範さと複雑さです。企画・制作・調整・翻訳・マネジメント・社会との接続など、多岐にわたる能力が求められるにもかかわらず、それらは十分に言語化されず、制度や評価の枠組みの中で可視化されにくい状況にあります。
文化芸術が社会の中で持続的に機能していくためには、アーティストのみならず、それを支え、つなぎ、実装する人材への理解と支援が不可欠です。本調査は、その現状を可視化する第一歩であり、今後の文化芸術分野における育成プログラム構築や制度設計、知見共有へとつなげていく基盤となることを期待しています。
クレジット
文化芸術活動基盤強化基金 クリエイター等支援事業(育成プログラム構築・実践)
調査主体:公益財団法人京都市芸術文化協会
主催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、公益財団法人京都市芸術文化協会


お問い合わせ先
公益財団法人京都市芸術文化協会 Creative Professionals Lab. Kyoto
ダウンロード
以下ボタンより報告書(PDF形式/1.2MB)をダウンロードいただけます。
報告書